統合失調症の娘と私

30代の統合失調症の娘とシニアの親の暮らしについて、できるだけ明るく綴ります。

閉鎖病棟 薬物療法 アカシジア

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入院が決まり、

一度帰宅して急ぎ必要物品を揃えた。

硬直した顔で

涙目で準備をする私に向かって

娘が言った。

 

「お母さん、泣いてる?

何で泣いてるの?

私は良くなるために入院するんだよ。

任意入院だから、退院したい時に退院できるし、

大丈夫だよ。」

娘の方が冷静だ。

 

彼女は、怖く、辛く、苦しい日々から

何とか脱出したいと

一条の希望を持って入院するのだ。

私もしっかりしなくては!

 

諸手続きを済ませて、

娘は閉鎖病棟の個室のベッドに横たわった。

先の尖ったもの、爪切り、ハサミ、

長いコード類など、

少しでも危険のあるものや、

携帯電話やPC類など、

安静の妨げになるものは

すべてナース室に預けないといけなかった。

「することないし、もう寝るよ」

というので、後ろ髪をを引かれる思いで

病室を後にした。

病気の娘と離れる辛さは、

今まで経験したことがないものだった。

 

ドライブ中の1時間、

今にも壊れそうな娘の姿を思い出しながら、

大声で泣いた。

「なんで?

なんでこんなことになったの?

あの子はどうなるの?

あの子と私は、

どうしてこんな目に遭わないといけないの?

真面目に一生懸命生きてきたのに。

なんで?

どうして?

なんか私たち悪いことした?

何でこんな目にあう?😭😭😭」

声を出して泣き喚いたら、

家に着く頃は少し冷静になった。

 

翌日、公衆電話☎️から着信📲があった。

娘だった。

「コインを看護師さんに借りて電話してる。

お母さん、チョコレート買ってきてくれる?

午後の紅茶も欲しい。」

私は仕事を定時で切り上げて、

コンビニでチョコとお茶を買い、

飛ぶように娘の元に向かった。

 

病院では、娘の部屋に案内された。

眠たそうにしていたが

「少し眠れたよ。チョコありがとう。」

と薄く笑った。

ずいぶん久しぶりに娘の笑顔を見た。

 

泣けた😭

 

帰り際、看護師さんから

「面会の制限はありませんが、

あらゆる刺激を避けるたという目的で

入院されていますので、

頻回の面会はお控えいただいた方が

よろしいかと思います。」

とアドバイスを受けた。

きっと、

「このお母さんは、

ほっといたら毎日見舞いに来るかもしれない🤔」

と思わせる私の形相だったのだろう😅

 

薬物療法とカウンセリング治療を受け、

娘の希望もあり、

3週間で退院した。

入院後半から退院後しばらくは、

アカシジアという副作用に苦しむことになる😭

 

 

障害の受容過程には

①衝撃

②怒り

③否認

抑うつ

⑤適応

⑥再起

の段階があるという。

 

10年以上経った今、再起の段階にいると感じるが、

悪化するとまた、①の衝撃の段階に戻る。

この繰り返し。

 

しかし、経験が私たち母娘を成長させてくれている。

 

お読みいただきありがとうございました🙇‍♀️